*舞草刀研究会 ホームページ

 ・舞草刀研究会は、奥州刀を中心とした刀剣の研究会です


・儛草神社と境内の舞草古鍛冶石碑



*奥州舞草地区の刀剣の流れ

・一関舞草地区は、古代より白山岳の鉄鉱石などの刀剣に最適な鉱石に恵まれ、さらに金鉱石を含む鉱脈が沢山有り、豪族同志の戦いや中央からの覇権争いで戦が絶えませんでした。それにより各豪族達が戦いに勝つ為に絶えず刀剣の改良が進み蕨手刀・毛抜形太刀・古太刀へと変化して行きました。古伝書の中にも舞草地区の名前を見る事が出来、さらにいまでも鍛冶屋敷が伝承されております。

・奥州地区の刀剣は、大きく分けて三つに分類されており、舞草系・宝寿系・月山系の色々な地肌や刃文などが見る事が出来ます。

・皆さんにも、この素晴らしい刀剣の世界をお見せ出来る様に、舞草刀研究会は日本刀基礎講座を毎年9月より 開催しております。




*舞草刀サンプル全体の写真

太刀 銘無銘(舞草) 長さ 86.6㎝ 反り 3.8㎝

・大板目肌滓立ち、奥州「舞草」独特の地肌に、焼き刃は直刃調に小湾れ、匂口沈むも小沸付く。
・時代は、鎌倉時代頃を降らないと見られる。
 
                (舞草刀研究紀要第25号口絵:平成29年)



*舞草刀の刃文・地肌の写真




*令和6年 舞草刀研究会の日本刀鑑賞基礎講座日程表

・会場:一関市民センター(なのはなプラザ)  3階 和室1・2
・住所:岩手県一関市大町4番29号 TEL:0191-21-2148

・日時: 9月8日(日曜日)    午後1時30分より約4時頃迄     
    10月13日(日曜日)    午後1時30分より約4時頃迄
    11月10日(日曜日)    午後1時30分より約4時頃迄   
    12月8日(日曜日)     午後1時30分より約4時頃迄  

講座内容:刀の取扱いと手入れ・刀の各部名称・姿からの時代区分
       五ヶ伝の作風と見所・入札鑑定と復習・刀剣鑑賞会等

・日本刀鑑賞基礎講座受講料:3千円(講座4回と資料分を含みます)

・会員入会金:3千円
(年間行事の案内・毎年発行する紀要の配布、さらに日本刀鑑賞基礎講座も無料
となります)

*講座申し込み・会員入会の方は下記連絡先へ

        E-mailtanabe3010@outlook.jp

               携帯電話:090-4314-7420(田辺)


  *舞草刀研究会 ホームページ 研究報告第1回

*百年もの平和な平泉黄金時代を築き上げた藤原清衡公軍団の刀剣について


・舞草刀の中で、藤原清衡公軍団の刀剣は、清衡公棺上刀の大板目の刀剣を源とする舞草系で、滅ぼされる迄大量に生産しておりましたが、源頼朝公に滅ぼされた後、主な舞草系刀工が鎌倉へ、次の活路を見出して移住致しました。  
・その為、藤原清衡公軍団の舞草系は生産の後ろ盾も無くなり、宝寿と比べ極端に少なく、今でも伝製品が少ないのが、現状で有ります。  
・今迄長年に渡って平泉の発掘調査した平泉町教育委員会・(財)岩手県文化振興事業団・岩手県立博物館などの他多数の機関や研究者の大量の平泉調査資料等の中に貴重な内容が多く掲載されており、研究者の論文も多く有り、埋蔵文化財の鉄製品類の特に貴重な科学的分析データ資料も多く有り、活用させて頂きました。
・「柳之御所の埋蔵文化財の発掘場所からの金属類遺物が大量に出土しており、鉄塊800g・鉄滓・小刀の他砥石や刀剣製作に必要な羽口等などの遺物も発掘されており、研究者の中からも、鉄製品が生産された可能性を記述されておりました。」  
・この柳之御所遺跡の場所は、北上川沿いで幾度も洪水で流された場所で有り、鉄製品類などは酸化して残る事は少なく、かわらけ・羽口・砥石等々が多数で発見されております。鉄製品の小刀等の発掘場所の殆どは、酸化が進みにくい条件の良い場所となっております。



*令和6年 「舞草刀研究会」の舞草刀研究紀要第32号の中の「奥州刀及び地域の素材と埋蔵文化財の関連する項目の比較について」より

・柳之御所遺跡からの出土の鉄塊(800g、発掘場所:31SE2)が鉄純度が96.1%で、Ni含有量の多い舞草系の分析素材と一致して、この鉄塊で、直ぐに舞草系が造れると云う驚くべき事実が判明致しております。
(鉄塊は、12世紀後半(年代の推定は、三浦謙一氏による)の遺物で北上川沿いの国道バイパス工事場所からの発掘調査報告書です)
・この鉄塊(800g)を岩手県立博物館で分析した科学的素材分析調査報告書より活用させて頂きました。

・平泉に百年もの平和な黄金時代を築き上げた藤原清衡公軍団の刀剣の舞草系の素材が現柳之御所遺跡(旧平泉館)で発見された事から「舞草系の生産場所の可能性の高い場所として、現柳之御所(旧平泉館)藤原時代の政庁跡」の可能性が出て来ました。

「 しかし、この内容は、私が今まで科学的調査で研究して来た奥州刀の一部の内容で有り、この藤原清衡公軍団の舞草系の刀剣製造の生産場所を証明する為には、確実な根拠となる裏付けを提出しなければなりません。」  

*詳細については、令和6年 舞草刀研究紀要第32号の確認をお願い致します。

・この研究報告1回が、後世の参考にして頂ければ、幸いです。

*引き続き、舞草刀研究会への御支援をお願い致します。

    ・舞草刀研究会 田辺
        携帯電話:090-4314-7420(田辺)
        E-mail:tanabe3010@outlook.jp



  *舞草刀研究会 ホームページ 第1回の追加項目

・舞草刀研究会の「舞草刀研究紀要」の販売場所は3ヶ所です。  
 1、一関市博物館様  
 2、一関厳美渓 道の駅:美の郷(イツクシノサト)様    
   ・舞草刀研究会コーナーで各紀要を確認出来ます。  
 3、中鉢美術館様:宮城県大崎市岩出山  

 *但し、創刊号・六号・十一号・復刻版は売切れとなっております。



*舞草刀研究会 ホームページ 報告第2回

・私の舞草系太刀の愛刀がネットの「舞草刀写真」で検索すると出て来ます。

 古今未曾有![舞草]83.3㎝ 銘の鏨痕有生ぶ茎 時代鎌倉寒山鞘書 二度と出ない絶品刀! 倉敷刀剣美術館鑑定書付 写真と見出しが有ります。

 倉敷刀剣美術館鑑定書の状態評価は非常に悪く。寒山先生の鞘書には奥州住舞草の写真が有りましたが、落札して見たら大板目の地肌の美しさと刃文の多彩な働きに感動したが、良く見ると刃切れが5ヶ所程有り、その当時、大変落込みました。

・ネットで説明文に刃切れの表示が無い場合は、返品対象の刀剣でしたが、捨て斬れませんでした。
 (刀剣の場合は、刃切れは折れる為、美術品としても評価が最悪)

・この舞草刀の目くぎ穴からの採取と素材分析を専門機関に依頼して確認した所、Ni含有量の多い舞草系と一致しておりました。

・最近になって、奥州刀の素材分析も整い始め、地域の素材分析や岩手県立博物館の埋蔵文化財の科学的素材分析を活用してデータ化して調べたて所、私の購入した「刃切れ舞草刀」が鉄の純度(T.Fe)が最悪で90%を切る72.23%でした。私の所有するその他の刀剣は、全て90%以上の鉄純度(T.Fe)の刀剣でした。

・砂鉄川砂鉄や白山岳のもち鉄等の地元の原料鉄の純度(T.Fe)は、50%から多くても70%以下で刀剣に使用する為には、鉄の純度を上げなければなりません。

*柳之御所遺跡で発掘された鉄塊800gの純度(T.Fe)96.1%も有り、舞草刀は馬上から抜き易い反りの有る、長さ80㎝前後、反り3.5前後の太刀が多く「刃切れ」が起きない様に鉄の純度を上げた可能性が有力になって来ました。

・今の科学的素材分析の無い時代に、鉄鉱石の純度を刃切れの起きない迄に純度を上げる技術の素晴らさの刀工達に感服しております。

*「今では、刃切れ5ヶ所の大板目の舞草刀に、私の所に来てくれて有難うと感謝しております。」

この「刃切れの舞草刀」の資料で、刃切れの原因が鉄の純度(T.Fe)の関係性調査したいと思いますので、刀剣の鉄の純度の知識の詳しい方は、御連絡をお待ちしております。

*9月8日(日)第1回の日本刀鑑賞基礎講座にこの「5ヶ所の刃切れの舞草刀」出品致しますので、興味が有る方々はお友達と一緒に来て頂ければ嬉しいです。



     ・舞草刀研究会 田辺
        携帯電話:090-4314-7420(田辺)
        E-mail:tanabe3010@outlook.jp